保険診療を中心とした一般皮膚科診療を行っています。
湿疹やかぶれ、じんましん、アトピー性皮膚炎、にきび、とこずれ、円形脱毛症、うおのめ、イボ、水虫、帯状疱疹など一般的な皮膚のトラブルの診断・治療を行っています。
皮膚科専門医として、エビデンス(医学的根拠)に基づいた治療を基本方針とし、患者様にとって最適な治療法をご提案いたします。
また、重度の皮膚疾患など症状に応じて病院での治療が望ましいと考えられる際は、大学病院など適切な病院へご紹介をいたします。
アトピー性皮膚炎、 かぶれ、 手あれ(湿疹)、 乾燥肌、 じんましん、 虫さされ、 にきび、 水虫、 うおのめ・たこ、 けが、 やけど、 せつ、 蜂巣炎、 単純ヘルペス、 帯状疱疹、 脱毛症、 白斑、 あざ、 しみ、 巻き爪、 ほくろ、 薬疹、 乾癬、 掌せき膿疱症、 皮膚腫瘍、 いぼ など
じんましんは急性皮膚病の一つで、蚊に刺されたような膨らみが皮膚に突然現れ、ほとんどの場合が激しいかゆみを伴います。大小さまざまな赤い膨らみができ、掻くとどんどん広がっていきます。
通常は数時間もすれば消えますが、半日から一日中続く場合もあります。
じんましんには、食べ物(卵・牛乳・チーズ・エビ・かに・貝・鯖など)や食品添加物(合成着色料・保存料)、動植物などの「アレルギー性」のものと、「非アレルギー性」のものがあります。
その時の体調によっても、症状が出る場合と出ない場合があります。症状が出た場合、その直後に何を食べたか、何をしたか、何を触ったかなど原因を考え、再発を防ぐためには、その原因を避ける事が必要です。
かぶれは皮膚炎症の一種で、正式には「接触皮膚炎」と言われていて、ほとんどの方が一度はかぶれの経験がある程、一般的な皮膚疾患です。かぶれは皮膚についた物質が炎症を起こすために生じます。
その起こり方によって「アレルギー性」と「非アレルギー性」に分けられます。
「アレルギー性」の場合、特定の物質にアレルギーを持っている人だけに起こります。「非アレルギー」の場合、腕時計や金属類、化粧品や香料など原因となるものは様々で、身の回りのありとあらゆるものが、原因物質となります。
アトピー性皮膚炎は、かゆみが強く、繰り返す慢性の湿疹と皮膚のドライスキンが特徴的な皮膚病です。
湿疹の出る部位は、年齢にもよりますが主に顔・頭・首・ひじの内側、ひざの裏側などに多く現れます。かゆみがとても強いため、掻き過ぎると組織液が出て皮膚がジュクジュクした状態になります。アレルギー体質のある家系にでやすい傾向があり、空気の乾燥による冬場に悪化することが多く、予防のためにはていねいなスキンケアで空気の乾燥から肌を守る事が大切です。
幼いお子様の場合、食べ物や衣服、汗、ダニやハウスダストなど環境的な要素が原因となっている場合も多く、生活の工夫によって発症を減らすこともできるので、悪化因子を探しそれを避けることで症状の悪化を防ぐことができます。
にきびは、尋常性ざ瘡(じんじょうせいざそう)と呼ばれ、皮脂を分泌する毛穴の出口が硬くなり、中に脂(あぶら)が詰まって、ブツブツができます。
にきびは、アクネ菌(にきび菌)が増殖してつくられますが、ホルモンの影響が大きく関わっており、思春期に多くみられます。ホルモン分泌の乱れの他、睡眠不足やストレス、食生活などの不摂生によっても、皮脂分泌が多くなり、にきびになりやすくなります。できるだけ早くから適切な処置をすることが大切です。
「乾皮症」が悪化し、「乾燥性湿疹」になるケースが多くみられます。
乾皮症とは、老化や皮膚が弱い方などが、皮膚のバリア機能の低下によって、皮膚の水分が蒸発しやすくなり、乾燥する事を言います。体調が優れない時や秋から冬にかけて、空気が乾燥している時に起こりやすくなります。
乾皮症の状態になると、神経線維が過敏になり、かゆい所を掻いてしまい、症状が悪化し、赤みや掻き傷が湿疹の状態になり、乾燥性湿疹になります。
乾皮症の時は、保湿剤を塗る事で症状を抑える事ができますが、乾燥性湿疹まで症状が進むと、保湿剤を塗り、その上からステロイド外用薬の重ね塗りが必要になります。
皮膚は皮脂腺から毛孔を通じて皮脂が分泌されていますが、この分泌が多くなった状態を脂漏(しろう)と言います。脂漏を基盤として、紫外線やカビ(真菌)などによって皮脂が脂肪酸に分解され、炎症を引き起こすことがあります。これが脂漏性皮膚炎です。
また、脂漏性皮膚炎を発症・悪化させるものとして癜風菌(でんぷうきん)という真菌が関与していることが報告されています。この菌は脂を好む菌ですが、皮膚に普通に存在しているものです。ところが、脂漏性皮膚炎になると、この菌が異常に増える症例もあることがわかっています。
やけどは、お湯や油などの熱・科学薬品・放射線などが原因で生じる、皮膚の局所的損傷の事を言い、熱傷(ねっしょう)とも呼ばれています。
表皮レベルのやけどをⅠ度熱傷と言い、赤くヒリヒリする状態です。真皮のレベルのやけどをⅡ度熱傷と言い、痛みが強く水ぶくれができます。皮下脂肪におよぶやけどをⅢ度熱傷と言い、肌の表面が壊死していることもあります。
やけどの深さや程度、部位によりますが、応急処置として、水道水を出しっぱなしにして、速やかに冷やす事が大切です。水ぶくれができた場合、水ぶくれは傷口を保護する役割があるので、ご自身で破かずに、診察を受けてください。
みずむしとは、白癬菌(はくせんきん)と言うカビが、足などに繁殖して起こる皮膚の病気の事です。
男性に多いイメージがありますが、最近は女性の方も多くみられます。
白癬菌は高温多湿を好み、人の髪の毛や爪、角質に含まれるケラチンと言う皮膚のタンパクを栄養源としています。白癬菌は手や身体に感染しますが、9割が足に感染します。靴を長時間履くことによるムレ、高温多湿の環境により菌が増殖します。みずむしは発症部位によって、呼び名があり、足のみずむしは(足白癬)、爪は爪みずむし(爪白癬)、頭は(頭部白癬)と言われています。
足白癬は、足指の間がジュクジュクとして、白くふやけた湿ったタイプ、足裏に小さい水ぶくれができた後に薄皮がむけるタイプ、足裏がガザガザして厚くなるタイプなどがあげられます。足に起こるみずむしは人から人に移ります。
爪白癬は、爪が白色から黄色に濁っていき、厚くなります。
頭部白癬は、皮膚がカサカサして、毛が抜けていきます。
みずむしを予防するためには、白癬菌が増殖する環境をつくらない事が大切です。身体や衣類、足ふきマットやスリッパなどを清潔に保ち、一日履いた靴は次の日は履かないなど日頃から気をつけると良いでしょう。
ヘルペスウイルスが神経に炎症をきたすことで強い痛みを伴う病気です。発症は幅広い年代でみられますが、特に60歳代を中心に50~70歳代が、患者さんの約70%を占めていますが、ストレスや過労が原因で、若い世代にも発症します。
ご高齢であったり、神経痛が強い場合は帯状疱疹の水疱・皮疹が治ってからも帯状疱疹後神経痛として痛みが残る場合(10~40%)があります。
タコやうおのめは足の指やそのつけ根のあたりに、赤く腫れたり、固くなって皮膚自体の角質が厚くなっている状態を言います。 原因としては、皮膚と靴との摩擦で強い刺激を受けたり、合わない靴を履いて、強い圧迫状態を受けた時に、外からの刺激の防御反応としてできます。
タコは、足の裏や指が靴などに接触し、その部分が角質化し、皮膚が厚く盛り上がったり、手で触ると固く感じる状態です。慢性化すると皮膚の表面が白くカサカサになり、ストッキングに引っかかったりします。
うおのめは、角質化した部分の中央に芯ができ、皮膚の深い所へと入り込んで、神経を刺激するため、痛みを感じるようになります。
脱毛症とは、通常、寿命により1日に70~80本抜け落ちると言われていますが、それよりも異常に多く毛が抜け、まばらになったり、部分的に毛が抜けた場合を言います。最近は女性にも多くみられます。 脱毛症には生まれた時からの「先天性脱毛症」や、直径2~3cmの脱毛部がみられる「円形脱毛症」、遺伝的な素因と男性ホルモンの関係する「壮年性脱毛症」、発症年齢が40~50歳以後に起こる「老人性脱毛症」、フケ症が続くうちに毛が薄くなる「粃糠(ひこう)性脱毛症」、自分で毛を抜き取るために生じる「抜毛症」、病気や薬物による「症候性脱毛症」などがあげられます。また、ポニーテールなどで、一定部位の毛髪を絶えず引っ張られたり、帽子などで長時間圧迫されるとその部分に脱毛が起こりやすくなる場合があります。
抜け毛の原因は「遺伝」「男性ホルモン」「ストレス」「食事」「生活習慣」「喫煙」などが考えられます。 ストレスにより、自律神経のホルモンバランスが乱れ、血流が悪くなり、毛根に栄養が十分に行き届かず、毛髪の成長を妨げます。また、偏食や睡眠不足などで、頭皮の栄養状態が悪化して、薄毛になります。 当院では、お一人お一人の原因について考え、薬剤治療やメンタルケア、食事や生活習慣の指導を行います。 お一人で悩まずに、まずはお気軽にご相談ください。
いぼとは、皮膚の表面がザラザラしたできものの事を言い、ウイルス性いぼには100種類以上の型があります。数年で自然に消える場合は、跡が残る事はほとんどありませんが、突然数が増えたり、大きくなる場合は、そのまま放置しておくと、他の場所に現れたり、ウイルスを他人へ移してしまう危険性があります。
また、皮膚の老化によって起こるものを「老人性いぼ」と言います。老人性いぼは、加齢や紫外線による皮膚の老化により、表皮の細胞の新陳代謝がうまくいかず、メラニンをためこんでシミになり、この表皮細胞の異常が強くなり、腫瘍になったもののことを言います。